映画館に行くなら、日本よりタイ!?

by 匠武士

VOL44
TOPへ

4月22日から日本公開されたタイ映画トム・ヤム・クン!が好評です。前作マッハ!のファンも巻き込んで、ひたすらバキバキと骨を折りまくる主演のトニー・ジャーはしっかり観客のハートを掴み、取り戻したい小象の演技にも泣ける、シドニーを舞台にしたワールドワイドなアクション巨編! ただし、ストーリー展開など突っ込みどころは満載ですので、お手柔らかに。

タイの映画の飛躍振りは近年目覚しいですが、実は映画を観る環境においても、タイは日本に勝るとも劣らないことを、皆さんはご存知ですか? 筆者も間違いなく日本在住時よりも映画館に足を運ぶようになりました。
その最大の理由は映画の料金! 日本のように前売り券購入など必要なく、観たい時に足を運んで一律およそ300円。日本ならいまどきレンタル料金にもならない金額ですよね。この値段で最新ハリウッド映画から話題のタイ映画まで楽しめるのですから、そりゃ映画館へ向かう足も軽くなるというものです。

タイでのロードショーの中心はやはりハリウッド作ですが、5月公開の目玉はミッション:インポッシブル3やダビンチコードとまるで日本と違いはありません……と、想ったらM:I:3、日本公開は7月だって言うじゃありませんか! 日本ってそんなに遅いの?? そうなのです、タイではハリウッド作など日本よりも先に公開される場合が少なくないのです。昨年のスターウォーズ・エピソード3も全米公開と同時、日本よりも2ヶ月!早かったですし。

映画館の設備面でも、その殆どがシネコン形式で、ゆったりと背もたれの高い座席。バンコクの中心部サイアムスクエアなどへ行けば、半径数百メートル内にそんなシネコンが乱立していますので、ヨリドリミドリで楽しめます。

そして、日本では定番になっている単館系アートシアター、実はバンコクにもあるのです。有名なのがサイアムスクエアにあるLido(リド)、そして2年前にRCA地区にできたhouse。欧州、中東、アジアなど多国籍な映画を上映。また日本人に嬉しいのがLidoの継続的な日本映画の上映。今年に入ってからもローレライ、あずみ、Always 3丁目の夕日、春の雪、と在タイ日本人には嬉しい娯楽のひと時を提供してくれています(全てタイ語&英語字幕付き)。

毎年2月に行われるバンコク国際映画祭もすっかり定着。知名度も毎年上がっており、今年もオープニング作品Invisible Waves(タイ映画)に主演の浅野忠信がレッドカーペットに登場するなど華やかな演出も。何よりこの映画祭、最大の魅力は普段メッタに観られない、たとえば旧ソ連やアフリカ、南米など世界中の映画が楽しめること。筆者的に大注目だったイッセー尾形が昭和天皇を演じる衝撃の一作THE SUN(太陽)までも上映されるなど、そのディープさには驚かされます。ちなみにこのロシア人監督による映画、題材が題材だけに日本公開のメドが立っていません。

かくのごとく、タイ(特にバンコク)の映画を取り巻く環境は世界標準レベル。日本と比べても遜色の無い、場合によっては日本を上回る魅惑的なラインアップをそろえる力もあるのです。そういえば、今年になって(上映運動などの成果で)やっと日本公開されたホテルルワンダはタイでは昨年夏にとっくに上映済み、です。

なお、タイでの映画鑑賞の場合、一番気になるのは「字幕」の問題ですが、これは語学の勉強、と割り切って観ると、意外と楽しめます。「君、英語分かるの?」と言う言葉を押し殺しての映画談義は楽しいですよ。とはいえ、アクションなどシンプルなストーリーモノに劇場鑑賞が偏りがちになるのはご愛嬌ですが。

 

匠武士(タイ・サブカル愛好家 HPタイで想う日々 

http://www.taideomou.com/)

 

VOL. 44の内容

クリックするとコーナーに

Vol.44 Top
Asia News   ゴラゴットのタイ新聞情報
Asia News2   王様在位60年記念イベント
スパイシータイランド  在タイ20年 ジャーナリストM.Kさんの「王さま」
新春のParisからのお便り  by Shin Aomi
タイ正月ソンクラン    by TERU
今年の正月はこんなもの  いけてるDreamちゃんの過ごし方
映画にいくならタイ!  by 匠 武士
タイの旅番組はなんと! by Soi22
美しいPhiPhi-Islands by KAZU
Nuiちゃんのカンボジアへバックパッキング